戸建て vs マンション どっちがお得?
このタイトル、ありとあらゆるところで見飽きますよね。
しかし、見飽きるほど、よく考えないといけない話題でもあるのですよね。
ここに、中古が加わり、
新築マンション vs 中古マンションとか
同じ駅と徒歩になると新築マンション vs 中古戸建て
など、比較対象はさまざま。
しかし、そもそも、比較してはいけない?
最近、アドラー心理学とかはやっていて、「アンカリング効果」というのもよくご存知かもしれませんが、アンカリング効果は、マーケティングや営業の場面でよく使われます。
アンカリング効果は、消費者が購買の意思決定をする際に、最初に与えられた数値や情報を判断の基準としてしまう傾向にある人の心理をうまく活用しているのがアンカリング効果です。
テレビ 価格 49800円
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緊急値下 29,800円
非常にお得な気がしますよね。
消費者に値引き前の価格を基準の価格を基準点(アンカー)として、認識させることにより、「お得なんだ」と認識させる行動経済学です。
これを本で知ってから、マンションのチラシや「新築 VS 中古」の記事を見るたびに、これも比較させられている。
マーケティングに利用されていると感じるようになりました。
不動産市場は多額のお金が動くので最先端のマーケティング技法が駆使されているにも関わらず、一方の消費者は不動産の売買などの経験値が非常に少ないから、何か基準がないと迷ってしまいますよね。
セミナーなどで友達になったりしますが、不動産を勉強している人も多く、自分の判断基準を持たれています。
「中古マンションの方がお得」とか、「不動産投資」に対する考え方など。
最近、都心がお得と本に書かれていて日本人全体が都心へと大移動をしている感じがありますが、これも最初に仕掛けた人がいるアンカリング効果に支配されていたら怖いと感じました。
予算が限られている場合、何かを我慢しなければならない。
一方、予算が限られていない人は、仕事で成功を収めたり、長時間労働の代表者である安倍総理のように、長時間労働をするからこそ利便性が必要であったり。
「モノに囲まれた暮らしをしたい」友人と、「ミニマムライフ」に目覚めた友人がいて、お互い話はしますが、価値観を変えることはお互いできないと思いました。
「モノが大好きな人」に収納が少ないマンション暮らしは酷であり、更にモノを持って帰るための車が使い辛いとストレスがたまる。
戸建てvsマンションも、中古vs新築も、誰かの意見によって左右されることではなく、ライフスタイルや価値観次第だと思います。
都心の一等地に高額なマンションを買える人は羨ましいと思ってしまうのですが、そのような人は、相応の対価を得ている代償として過酷な責任感で、
「胃が痛い」と悩んでいるかもしれません。
アンカリング効果や人の行動に左右されずに、自分の基準を身に着けたいと思ってます。
五本木優子