マンションというのは、毎週土曜日に大量のチラシが入り、周辺の新築マンションより高く売り出されている物件がチラシに載っているので、自分のマンションも同じような価格で売れると思っていたK子さんですが、欲しいと言っていた買い主は別の物件を契約したとのことです。
しかし、K子さんのマンションもチラシに載せたらすぐに売れると思っていました。
チラシにも載せてもらいました。
新聞折り込みチラシを3回、毎週土曜日に掲載。
ポスティングと、インターネットのサイトにも掲載されました。
しかし、内覧申し込みがゼロです。
人気学区で、気に入っているマンションで部屋もきれいに掃除しています。
売れないと次の物件が購入できない。
不動産会社に相談すると、お問い合わせは入っているのですが、「売れませんねぇ」
値段が高いかもしれませんので、少し下げてみますか?
と不動産会社に言われるがまま値下げをしました。
70万円値下げて、3180万円で売り出しをしました。
さらに1か月たっても売れません。
不動産会社からは問い合わせ状況など、定期的に連絡が入ります。
そして、2か月が経過。買いたい人が現れません。
内覧がゼロ。
3月に売れないと新しいマンションの資金計画のめどが立ちません。
違う不動産仲介業者にもチラシに載せてもらえないかと思ったら、K子さんの場合、
専属専任媒介契約というのは、3か月の期間が定められていました。
契約解除は無理かと思い、他社での売却はあきらめました。
そんなときに、内覧の申し込みがやっと1件内覧の申し込みが入りました。
内覧後、不動産仲介会社から早速連絡がありました。
2750万円なら即決で決めるとのことです。これを「指値(さしね)」と不動産業界ではいうようです。
大手不動産仲介業者に聞いてみると、小さいお子さんのいる夫婦で、大手の会社に勤めているとても良い属性のお客様でローンも間違いなく通るとのことです。
3月末が近づき、K子さんは「売れないと困る」と焦っていたので、2750万円で売却することを決めました。
売買契約書を交わし、無事に「売買契約」を完了させました。
後は、鍵の引き渡し日に銀行で決済するのみ。
その後、買い主の住宅ローンの提携先である銀行で、不動産業者、司法書士、そして売主であるK子さんが集まり、決済、捺印をしました。
しかし、K子さんは、後日、不動産会社の詳しい人に内情を聞き、衝撃を受けました。
⇒ K子さんが衝撃を受けた、不動産会社の専属専任媒介契約のからくり 続きを読む